卒業する生徒たちに伝えたこと

昨日、3月1日、うちの1期生はみんな高校の卒業式を迎えました。

卒業式が終わって、塾にきてみんなで写真を撮りに来てくれたのですが、せっかくなのでいくつか生徒たちに伝えたことがあったので、それをここで共有します。

これからの人生には「正解」というもはなくて、解答解説もない。模範解答ももちろんありません。

どんな生き方をするのかは本人の選択に委ねられています。

高校まではある程度周りと一緒に勉強していればよかったんですが、大学に入ると一斉にそれぞれのチャレンジで充実度が変わります。

しかも高校までみたいに「勉強しなさい!」と言ってくれる大人もいない。

そんな中で重要なのは「正解はどこにあるんだろう?」と考えることが無意味で、重要なのは「正解らしきもの」を自分の中で見つけて、そこに向かって自分で歩みを進めること。

誰も導いてはくれないし、責任も取ってくれない。

だから自分の目で見たもの、感じたもの、それらから学んだ知識と掛け合わせ、判断し、前へ進んでいく必要があります。

これから誰かに「正解を教えてください」と言っても意味がないということを伝えました。

受験においては「苦手教科をなくすこと」が重要になります。

しかし、人生においては、短所なんてのはあまり気にする必要はなく(というより気にしてる時間が勿体無いし補う時間もない)、とにかく長所が大事です。

例えば、難しい理論や計算等が苦手な人でも人と関わるのが得意で、人間関係を構築するのが長所の人はたくさんの人と知り合い、できることを見つけ行動し、仕事に結びつけた方がいい。

逆に頭はいい理論系は強いがどうも人間関係が苦手な人、1人で仕事を黙々とする方が合っている人は営業なんてせず、システム関係の仕事へ進むなど、自分の強みを活かせる分野へ進んで結果を出せばいい。

ちなみに僕の短所は「納得のいかないこと、効率の悪いと思うことを黙って上司の言う通り実行できる忍耐力がないこと」です。笑

ただ、僕は圧倒的な行動量、努力量、そして覚悟を決めたら結果が出るまで絶対に諦めないメンタルが長所なので、明らかにリスクをとって挑戦する経営者が合っています。

これまで短所を補うような教育でしたが、これからは長所が重要になるので、長所が活かせる環境をしっかり選ぶことを伝えました。

先日、高校の同級生に会って話をした時、高校時代の思い出話は全体の1割程度で、そのほかは「今とこれから」の話でした。

それが僕はとても嬉しかった。

よくおじさんが居酒屋で「あの頃は楽しかったな〜」と話しているイメージがあるかと思いますが、僕はあの頃”も”楽しかったと言いたい。

今が一番楽しいと言える人生にしていきたいと強く思っています。

だから、生徒たちにも、決して「高校生活が一番楽しかった」という大人ではなく今とこれからにワクワクする大人になってね、と伝えました。

ざっくりこんな感じの話をしました。

卒業したら、講師と生徒ではなく、日本を支えていく同志です。

いつか教え子たちと一緒にこれからの日本をつくっていく仕事がしたいなと思っています。

そして、「やっぱり武末先生はかっこいいな」と言ってもらえるように、泥臭く、常にチャレンジを忘れず、前へ進み続けたいと改めて決意しました。

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