2022年に起業し、「大学受験のNii School」「高校受験のNii School」「個別指導のNii School」を立ち上げました。
そして、先日生徒数が100人を超えました。この成果を通じて、これからもNii Schoolの教育を広げていきたいという思いがますます強くなっています。
もちろん、学力向上や成績向上といった結果を出すことは非常に重要です。
しかし、それ以上に僕の根底にあるのは「教育がしたい」という強い想いです。
ここで誤解されがちなのが、教育を大切にすると成績には無頓着なのではないか、という点です。
しかし、実際にはむしろ逆で、再現性のある形で成績を上げるためには、生徒一人ひとりのモチベーションを引き出し、自分を変えたいと思わせる教育が必要だと考えています。
ただ宿題を大量に出したり、量をこなさせたりする教育には興味がありません。
確かに、それで成績が上がる場合もあるかもしれません。
しかし、成績が上がったとしても、その生徒自身が本当に成長しているかどうかは別問題です。
大学受験においては特に、自分で考え、計画を立てたうえでプロのアドバイスを取り入れることが不可欠です。
高校受験で通用するやり方が大学受験では通用しないケースも多々あります。
この点を踏まえて、Nii Schoolでは生徒が自分で考える力を育てる指導を徹底しています。
また、大学受験は人生のゴールではなく、あくまで通過点です。
卒業生との交流を通じて感じるのは、受験を通じて培った「自分で考え、人生を進めていく力」が何よりも重要だということです。
だからこそ、教育者としては長期的な視点を持ち、目の前の受験をどう突破するかだけでなく、その先にある人生をどう切り開いていくかを一緒に考える必要があると考えています。
僕は教育の根本にある理念や視点を大切にしています。
そして、その教育的姿勢を実現するために塾を設立しました。
短期的に「とりあえず受験を乗り越える」ことだけを目指すのではなく、生徒が「なりたい自分」になるためのプロセスを充実させることに重きを置いています。
このプロセスにこだわるからこそ、結果として成績もついてくるのです。
実績を出すことは重要ですが、それ自体が目的ではありません。
生徒が「なりたい自分」に向かう道筋をしっかりとサポートし、そのプロセスを楽しめるようにすることが、僕たちの教育の本質です。
例えば、学力的に東大に進学できる生徒がいたとしても、本人が望まない限り無理に進めることはありません。
その生徒が本当に進みたい道を尊重することが、私たちの教育理念です。
公教育で同じような理念を実現するには、教育委員会や国全体の変革が必要ですが、現時点では僕の力だけでは難しいと感じています。そのため、私塾という場から少しずつ理念を広げていくことに注力しています。
利益を出す必要性はもちろん理解していますが、それ以上に「教育がしたい」という気持ちを最優先にしています。
これからも「なりたい自分になる」プロセスを大切にし、生徒たちと一緒に成長していく教育を実現していきたいと思います。
この想いを胸に、これからもぶれずに歩み続けます。