こんにちは。Nii Schoolの武末です。
保護者の方から、日々たくさんのご相談をいただきます。
その中でも特に多いのが、こんな声です。
「うちの子、全然勉強しないんです…」
そのお気持ち、すごくよくわかります。
塾に通わせて、環境も整えて、親としてできることはやっている。
それなのに…と思いますよね。
でも、ここで知っておいてほしいことがひとつあります。
それは『勉強しない』という行動の“奥”には、必ず理由がある、ということ。
子どもが動けないのは『怠け』ではない
まず大前提としてお伝えしたいのは、子どもが勉強しないのは、サボりたいとか怠けているわけではないということです。
実際、行動科学や発達心理学の視点でも、勉強を避ける子どもたちは、以下のような背景を持っていることが分かっています。
・やり方がわからず、どこから手をつけていいのか混乱している
・過去の失敗体験で「どうせ自分には無理」と思い込んでいる
・親に期待されすぎて、怖くて動けなくなっている
・疲れていてエネルギー切れを起こしている
・「どうせまた怒られる」と思っている
つまり、『勉強しない』という行動は、「助けて」のサインでもあるんです。
多くの親が知らない“たった一言”とは
そこで、本題です。
「うちの子が勉強しない」と悩む親の9割が、意外と知らない“ある一言”とは…
『大丈夫、あなたの味方だよ』
この言葉を、ちゃんと“本気で”伝えたことはありますか?
親が期待してしまうのは当たり前です。
でも、子どもにとっては、「また怒られる」「できてないところを責められる」と思ってしまうことも多いんです。
だからこそ、最初に『安心』を与えてあげる必要があります。
「大丈夫、ママは味方だよ」
「失敗しても、お父さんはちゃんと応援してるからね」
そんな言葉を、ぜひかけてあげてください。
安心感が“やる気の火種”になる
心理学でも、『人は安心して初めて挑戦できる』という前提があります。
これは「安全基地理論」と呼ばれ、安心できる人がいることで、人は未知に対して一歩を踏み出せるのです。
子どもにとって、その“安全基地”こそが保護者です。
安心できる土台があってこそ、子どもは「ちょっとやってみようかな」と思えるようになるんです。
言葉がけは“火”をつけるためのマッチ
ここで一つ、ぜひ覚えておいていただきたいことがあります。
『勉強しなさい』という言葉は、火のついていないロウソクに息を吹きかけているようなもの。
逆に、『大丈夫、あなたを信じてるよ』という言葉は、マッチをすっと擦って火種を与える行為です。
火がつけば、そこからは少しずつでも前に進めます。
焦らず、でもプロに頼る判断は早く
もうひとつ大切なことを最後に。
子どもは、親に本音をなかなか見せません。
だからこそ、思春期の難しい時期は、親子だけで抱え込まず、教育のプロに頼ってほしいんです。
Nii Schoolでは、子どもとの信頼関係を第一に考え、『やる気がなくても来れる塾』としてサポートしています。
僕たちにとって、成績は“手段”です。
子どもが『自分でやってみよう』と思える瞬間をつくることが目的です。
最後に
「うちの子、勉強しないんです…」
その言葉の奥には、我が子への深い愛情があります。
でも焦らないでください。
子どもには、子どものタイミングがあります。
『勉強しなさい』よりも、
『大丈夫。あなたの味方だからね』
まずは、そこから始めてみてください。
少しずつ、でも確実に、変わっていきます。
それではまた。