「志望校」という言葉の意味

こんにちは。Nii School代表の武末です。早いもので、8月に入り、いよいよ夏本番という感じですね。酷暑が続いておりますので、熱中症には十分にご注意ください。

さて、今回のテーマは「志望校の意味」です。

先日、1年生の数学の授業がありました。

その授業の前に、自習に来ていた1年生それぞれと、志望校と今後の学習についてミーティングを行いました。

志望校に関するミーティングは各学年それぞれ行うのですが、学年問わず志望校との向き合い方が適切ではない生徒が結構多いです。

どういうことかというと、単に口だけで「◯◯大学へ行きたいです。」という生徒や、「本当は◯◯大学へ行きたいけど、自分には無理だと思っています。」などです。

「志望校」というのは字順通りにすれば「志して望む大学」のことです。

「志す」とは、目的・目標を立て、そのことをしようと決意することをいいます。

つまり、「望む」だけではいけないのです。

しかし、多くの高校生が決意せず望んでいるだけ、ということが多いと思うのです。

なんとなく格好がいいから、担任の先生に聞かれた時に答えられるように、用意しているだけの人もいます。

僕も受験生だった経験があるので、とても気持ちはわかります。

でも、口だけで本当は志していないことが意外と多いのです。

本気で志すことって難しいと思うんです。

望むことはそんなに苦しくもしんどくもないけれど、志した途端にしんどくなることはよくあります。

でも、簡単には行くことの出来ない場所だからこそ、行くことを「望み」、本気で「志す」必要があると思っています。

そして、本当に志すことでやっと本気でやるべきことを考え、受験日までの時間を有効に使おうとする覚悟が生まれてくると思うのです。

この話を最も多くする学年は、実は高校3年生です。

高3は全員が志している印象があるかもしれませんが、実は途中で諦めそうになったり、志す大学を変更してしまいそうになる人が最も多いのは受験生となった高校3年生なのです。

今の現状を受け入れることができず、不安になって苦しさに耐えられず、楽な方へ逃げてしまいそうになります。

そんな時、僕は必ず、原点に立ち返らせ、そもそもなぜその大学を望んだのか話をします。

その上で、改めて本気で志せるようミーティングを行います。

手前味噌ではありますが、教員時代に担任として過去最高の合格実績を出した時、何をしたかと多くの人に聞かれますが、正直3年間徹底して行ったことはこのミーティングだけです。

ただ、このミーティングには多くの時間を使いました。

何度も、生徒を早く返すよう注意されましたが、その日その時を逃すと、決意するまでの時間がさらに必要となってしまったり、折れかかっている心が本当に折れてしまうこともあるのでこちらも必死でした。

勉強方法はいくらでも教えることができます。

しかし、志すことを強制はできないからこそ、時間をかけ、生徒たちが本当に決意して志せるよう話をするのです。

人間は望むだけでは行動できません。

志すことで、初めて行動に移すことができます。

Nii Schoolのロゴには「第一志望から私は逃げない」と入れました。

これは自分自身に対する決意を復唱しているイメージです。

帰り道、お風呂、勉強中、寝る前、どんな時でもいいですが、ぼそっと独り言を言うイメージです。

でも、そこには人生をかけた決意が溢れ出ているのです。

そして、その独り言を言えるようなサポートを私たちは行なっていきます。

これから生徒たちが多くの壁に直面し、志すことが困難となっても、生徒一人一人を全力でサポートいたします。

ではまた!

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