【超重要】大学受験「合格」の「実践」

闇雲な勉強は単なる趣味でしかない!

 この記事を読んでいる皆さんは、少なくとも大学受験に興味がある人や、勉強を頑張っている受験生だと思います。

 しかし、その勉強は何のために行っているものですか?

 多くの人は「大学に合格するため」と答えるでしょう。そこで、これ以降の「勉強」は「大学受験で合格をするため」行っていることを前提とします。(もっとも、本来的な勉強は自由で楽しく趣深いものです。そう考えると大学受験に本来の勉強が含まれず残酷なものです)

 さて、「合格する」とはどういうことか答えられますか?

 え?そんなの簡単だって?でも意外と一言で答えられない人が多いのです。

 学校の成績が良ければ合格?模試の点数が良ければ合格?どちらも違います。

ただこれだけです。

 大事なのでもう一度言います。「合格最低点を超えること」これ以外に合格基準はありません。このことを常に頭に入れておきましょう。

 そうだとすると、「合格最低点を超える勉強」をしなければいけないわけです。

 では、合格最低点はどのようにして決まるのでしょうか?多くの受験生は共通テストや二次試験で決まります。

 よって、共通テストと二次試験の点数に結びつかない勉強をしても合格には近づきません。

 つまり、共通テストと志望大学の二次試験で点数が取れる勉強をしているという認識なく勉強している人は、運よく点数に結びつく勉強か、単なる趣味でしかない勉強のどちらかです。

 趣味でしかない勉強をしたい人は別に構いませんが、合格には直結しません。

 では、「共通テストと二次試験に結びつく勉強になっているのかどうか」を判断するためには何が必要なのか?これを解き明かすものこそ過去問なのです。

過去問こそ宝の地図である!

 過去問とは過去に入試問題として出された問題です。この問題は、大学の教授たちが長い時間をかけて受験生に求めるものを、問題として伝えるラブレターのようなものです。(したがって、予備校の模試はあくまでそれに似せたものなので受験生の相対順位の把握程度の意味しかないわけです。)

 共通テストも二次試験も、過去に出された問題はどんな問題集よりも「共通テストと二次試験に結びつく勉強かどうか」を判断する素材に適しています。

 なぜなら、大学へ入学させても良いか、その素養を確かめる試験において、求められる力が毎年変化することは考えにくいからです。

 過去問で問われている力は、どんな問題集に書いてあることよりも再び入試で問われやすい力なのです。これを大学ごとに「自分で」分析をしなければいけません。

 合格最低点をどのように取っていくのか。これを各受験生に示す宝の地図そのものです。

 では,そんな宝の地図を見るのはいつがいいですか?なるべく早くがいいわけです。したがって,遅くとも3年生になるまでには一度解いておきましょう。全科目です。

 このような話をすると「まだ習ってないところがあるから」という人がいます。そういう人はおそらく「まだ基礎が固まってないから過去問は後でいいや」「まだ分野的に不安があるからそれが終わってから取り組もう」とも言い出します。

 こういう人は過去問が宝の「地図」であることを意識できていません。例えば、日本史で習っていない範囲であっても,二次試験に漢字で人物名を書かせる問題が多く出ていたとしたら,これから学習する時に人物名の漢字は確実にかけるように勉強する必要があります。このように過去問検討で勉強の方針が定まるわけです。

 ここで確認しておきますが、その時点で合格最低点を獲得する必要はありません。みなさんは受験当日に合格最低点を獲得すればいいので、今習っていない範囲があってわからなくても問題ないのです。

 さらに、だからこそ、高3になるまでに受験科目を一通り学習しておくことが望ましくなります。

 以上のことから,宝の地図を見るのに早過ぎるということは全くないということがわかります。受験にフライングはないので早く宝の地図を手に入れ分析しましょう。

勉強方法に迷った時は?

 勉強は合格最低点を超えるために行います。その合格最低点は過去問の検討によって把握することができます。ここまで理解していれば,勉強方法に迷った時にすべきことはわかりますね。

 そうです、過去問の検討です。過去問を検討することで「過去問を解けるようになるために必要なこと」を再確認することができます。

 では、実際に過去問を「検討する」ということはどういうことでしょうか?これに関しては長くなってしまうので別の記事で解説します。

量から質へと転化する!

 勉強の方針がある程度自分で判断することができれば、後は量をこなすだけです。受験勉強最後の難関はここにあります。最初はきつく苦しいものです。内容も大事ですが、量がもっとも大事です。まずは量をこなさなければ受験に勝てません。天才はいません。努力で勝ち取るしかないのです。

 ただし、この「量」とは「やるべき勉強項目」です。決して時間を基準にしないでください。もちろん「今日は○時間勉強するぞ!」と意気込むのはいいと思いますが、それはあくまで「受験勉強として(合格最低点を取るために)今日はこの勉強をしなければいけないから勉強する」という意識が大切です。

 合格最低点を取るために必要なのは学力であって「勉強時間」ではないからです。勉強時間はあくまで目安でしかありません。

 もちろん、勉強習慣をつけるために一つの基準として例示することはあると思いますが、受験勉強という意味では関係ありません。

 ただ、おそらく普通の受験生なら1日10時間程度はやらないと合格できないことが多いと思うので必然的にそれくらいやることになると思います。

 しかしそれは結果論であって、10時間の勉強が目的ではありません。

「合格」の「実践」

 以上のような勉強方針を僕が受験生の時は誰も教えてくれませんでした。合格するということを「実践」することは誰も指導してくれませんでした。もちろん、この方法を実践していなくても合格する人はいます。

 しかし,それは「たまたま偶然合格基準を突破していた」に過ぎないのです。受験は運よく合格することはあっても,運悪く落ちることはないと思っています。「合格を実践する」ということを大切にこれから頑張っていきましょう。

最後に

 受験生活は苦しく辛いことが多いです。しかし、受験生活で得るものは一生の宝物です。

 これから皆さんが生きていく上でチャレンジする時,相手を知り(過去問の検討)、戦略を立て(目標点の決定と勉強計画の考案)、それを実践(勉強)するのです。

 そして何より、受験生活で得られるものは「自分を信じる力」だと思います。

 人間誰しも「結果が出るかどうかわからないが結果が出ると信じて努力すること」が本当に苦手です。努力が実るとわかっていたら何の不安もなく努力することができるでしょう。

 達成したい目標に対し、結果が出ると信じて努力できるようになれば、これから皆さんがどんな困難に直面しても自分を信じて立ち向かうことができると思うのです。

 ぜひ、受験を通してどんな困難をも乗り越えらえる人になりましょう!

 

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