ハリーポッターと大学受験

こんにちは! Nii School 代表の武末です。

先日、高2の生徒からある相談をうけました。

それは、ハリーポッターの本にハマってしまい、気づいたら1日中本を読んでしまうとのこと。

そして、そのせいで勉強が進まず、焦っている様子でした。

「こんなんじゃダメですよね。。。勉強したほうがいいですよね。」

と言ってきました。

僕は次のように即答しました。

え、いいじゃん。

その生徒は結構勉強熱心で、休みの日は友達とグループ通話をしながら勉強を率先して頑張る生徒です。

理系ということもあり、数学の先取りもよくがんばっています。

そんな毎日の中で出会ったハリーポッターの本。

おもしろくて時間があっという間に過ぎてしまう。

別に定期テスト前でも模試の前とかでもない。

終わりが見えないゲームにハマるわけでもない。

個人的に高校生活の中で、読書にハマる時期があっても全然いいじゃないかと思うんですよね。

むしろ素敵なことだと思います。

無味乾燥になりがちな大学受験勉強。

そこに関係のなさそうな読書ですが、もしかしたらそのあとの人生を大きく変える出会いがあるかもしれない。

教科書には書いていない新しい価値観に触れることができるかもしれない。

そんな可能性のある読書ですから、僕は全然いいのではないかと思います。

僕はよく、人生を大きく変える出会いってそんなに派手なものばかりじゃないと思っています。

たまたま見たドラマの主人公に憧れて法律家を目指す人だっているだろうし(Heroを見た僕です笑)、小説の面白さから文章を読むこと書くことがとても好きになって文学部へ進み、出版社に勤める人(友人です)もいるだろうし。

医者を目指す生徒に多いのは、かかりつけのお医者さんに憧れを抱いていることですね。

これら全て、結構たまたまじゃないかと思うんですよね。

これは人との出会いにも言えます。たまたま出会った人が自分の人生を大きく変えることってよくあるじゃないですか。でもそれって、別に派手な出会い方でもなんでもなくて、日常生活の中の一コマでしかない。

何が言いたいかというと、大学受験の勉強は人生を大きく変える手段であるし、自分を成長させる手段ではあるけど、勉強することは「目的」ではないんです。

そして、その勉強という手段以外にも、自分の人生を大きく変えるものってたくさんあると思っています。

だから、本を読む時期があっていい。映画を見る時間があっていい。友達とバカ話する時間があっていい。その一瞬一瞬が、人生に大きな変化をもたらす可能性があるから。

これを読んでいる人が、どの年代の人なのかわかりませんが、是非、心が動いたその瞬間を大切にしてください!

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