“人見知り”が許される年齢

こんにちは。Nii Schoolの武末です。

今日は少しだけ厳しめの話になるかもしれません。
でも、これから社会に出ていくみんなにとって、とても大切な話です。


学校では「尊重されること」が前提だった

僕は以前、学校の教員をしていました。

そのときは『人見知り』とか『話すのが苦手』とか『無愛想』とか、正直、あまり深く意識したことがなかったんです。

なぜかといえば、学校という場所は「全員の居場所があるべきだ」と僕が思っていたし、実際にそういう前提で動いていたからです。

話せなくても、人見知りでも、どんな子にも安心できる空間を用意したい。
それが学校の役割だと思っていました。


でも、社会に出たら“前提”がなくなる

起業してから、それが“社会では当たり前ではない”ということに気づきました。

ある飲食店の経営者が、こんなことを言っていたんです。
『暗いやつは採用しない』と。

最初はびっくりしたけど、よく考えれば当然かもしれません。
飲食店で声が小さくて無愛想な店員さんがいたら、お客さんだってあまりいい気はしないはず。

つまり、社会では「話さない」や「無愛想」は、“個性”として受け入れてもらえないこともあるんです。


塾の世界も、同じ

僕のいる塾業界もそうです。

生徒が目の前に来たとき、指導者が人見知りでモジモジしていたら、その生徒はどう感じるでしょうか。

不安になりますよね。

だから僕たち講師は、笑顔で、どんな子にも自然に声をかけられるよう、必死に考えて行動します。

「人見知りだから…」なんて言っていられません。
もはや“人見知りを発動してる場合じゃない”のです。


実力があっても、コミュニケーション力が問われる時代

僕の友達でエンジニアをしている人がいます。

エンジニアといえば、これまでは黙々と作業していれば評価される仕事でした。
無愛想でも、話すのが苦手でも、成果さえ出せば認められた。

でも今は違う。

AIが進化して、技術だけで差がつかなくなった今、評価されるのは『どれだけ心地よいコミュニケーションが取れるか』だそうです。

つまり、どの業界でも「関わりやすさ」が武器になる時代になってきている。


「大学」からは、居場所を“自分で”作るステージ

僕の教え子たちが大学に進んだ後、よくこんなことを話してくれます。

『大学って、こもってたらマジで誰とも仲良くなれません』
『交友関係が広がるかどうかは、自分が動けるかどうか次第です』と。

高校までは、ある程度周囲が気にしてくれるし、「ここにいていいよ」という居場所を与えてもらえます。

でも、大学以降はそうじゃない。

“居場所は自分で確保するもの”になります。


自分の居場所を、自分で作れる人になろう

僕は、内向的な性格を否定したいわけではありません。

それも一つの素晴らしい個性だと思っています。
でも、“個性”が“理由”になって、自分を閉じ込めてしまうのはもったいない。

なぜなら、社会は「そのままの自分を尊重してくれる場」ばかりではないからです。

だからこそ、少しずつでいい。

少しずつ“話す勇気”や“関わる力”を身につけて、
どんな場所でも自分の居場所を作れるようになってほしい。


最後に

人見知りでも、話すのが苦手でも、無愛想でも、それが“今の自分”なら全然かまわない。

でも、それをずっと守り続けていたら、もしかしたら将来、「ここにいたい」と思う場所に、自分の居場所がなくなってしまうかもしれない。

だから今のうちに、ちょっとずつ“一歩前へ出る勇気”を持ってみてください。

僕もまだまだ、人との関わりに悩むことはあります。
でも、それでもやっぱり、前を向いて関わろうとすることで、人生は変わっていく。

それではまた!

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