こんにちは。Nii School代表の武末です。
今日は、日々お子さまの成長と向き合っている保護者の皆さまに向けて、『子どもに結果を焦らないことの重要性』について、お話ししたいと思います。
「塾に入ったのに成績が上がらない」
「このまま続けていて大丈夫なのだろうか」
そんな不安の声は、決して珍しいものではありません。
でも、私たちが向き合っているのは“目先の点数”ではなく、『最終的に受験に合格できる力をつけさせること』です。
塾に入ったからといって、すぐに結果が出るわけではありません
受験というのは、短距離走ではなく、長距離マラソンです。
塾に通い始めたからといって、数週間、数ヶ月で成績が目に見えて伸びるとは限りません。
むしろ最初の段階で私たちが取り組むのは、『生活習慣』や『学習リズム』を整えること。
・学ぶ体力をつける
・机に向かう習慣をつくる
・思考力の土台を育てる
これは、見えにくくても絶対に必要な土台です。
この「地味な時期」を飛ばして、目に見える結果だけを求めてしまうと、結局あとでつまずいてしまいます。
「放置する期間」も、「褒める期間」もある
Nii Schoolでは、全ての指導に意図があります。
たとえば、何もしないように見える期間も、実は“自分から動き出すきっかけ”を待っている時間。
たとえば、あえて褒め続けているときも、“自己肯定感”を育てて、その後の伸びを大きくするための下準備。
これは、発達心理学でも示されている通り、『安心感のある関係性』が『挑戦する意欲』を生み出すという科学的な背景があります。
脳科学的にも、報酬系(ドーパミン系)は「否定されたとき」ではなく、『自分の行動が受け入れられたとき』にもっとも活性化します。
だからこそ、私たちは“あえて”その期間をつくるんです。
実際にあった話:うまくいかない時期の先にあった未来
Nii Schoolの1期生だったある女の子。
なかなか思うように成績が上がらず、
お母さまから「このまま続けて意味があるのか、塾を辞めようか迷っている」というご相談を受けました。
そのとき、僕たちはこう伝えました。
『今は成果が出る時期ではありません。けれど、彼女は着実に力をつけている。この“うまくいかない時期”こそ、新しい自分に出会う準備の時間なんです』
そして、お母さまは信じて待ってくださいました。
その結果、彼女は見事に千葉大学に合格しました。
彼女が最も変わったのは、点数以上に“自分自身を信じられるようになったこと”です。
「うまくいかない時間」こそが、成長の入り口
人生には、どうしても“もがく時期”があります。
でもその時間こそが、これまでの自分を見つめ直し、本気で“変わりたい”と思えるきっかけになるんです。
僕たちは教育のプロとして、この“耐える時間”を決して軽視しません。
むしろそれは、本当に自立した力を育てるために不可欠なステップだと捉えています。
保護者にしかできない、最大のサポート
子どもたちは、見えないところでたくさんの葛藤と闘っています。
・できるようにならない自分へのいら立ち
・親をがっかりさせたくないというプレッシャー
・自分でも理由がわからない停滞感
こうした苦しみの中で、本当に必要なのは、“どうしてできないの?”と問う言葉ではなく、“あなたなら大丈夫”と信じて待つ姿勢です。
僕自身の子育てから思うこと
実は僕の娘も、かつて公文に通っていた時期に、“1ヶ月以上プリントに手をつけず、ただ遊んで過ごす”ということがありました。
でも僕は、それを「お金の無駄」だとは一切思いませんでした。
なぜなら、その“空白の時間”こそが、娘が『自分で前に進む覚悟』を持つための転換点になったからです。
人は誰でも、外からの圧力ではなく、内側からの“納得”によって変わっていくものです。
最後に
Nii Schoolでは、ただ勉強を教える塾ではなく、『受験を通して、人として自立していく土台を育てる教育』を行っています。
そして私たちは、“合格”という結果に責任を持って向き合います。
だからこそ、その道のりにおいて、一時的な波があることも想定しています。
焦る必要はありません。
信じて、待っていただきたいのです。
子どもたちには、子どもたちにしか歩めない“成長の道”があります。
その道に、寄り添ってくださることが、何よりの後押しになります。
これからも、共に子どもたちの未来を育んでいきましょう。
それではまた。