子どもに自己責任論を押し付けることの是非 | 希望ヶ丘大学受験専門塾ブログ

今日は、「子どもに対して自己責任論を押し付けることが妥当か?」というテーマについてお話ししたいと思います。

教育業界に限らず、最近よく話題になるのが、責任の所在に関する議論です。

あらゆる問題について、親の責任だ、学校や塾の責任だ、などの意見が飛び交っています。

いわゆる「モンスターペアレント」のように、すべての問題を学校や塾に押し付けるケースも実際にあります。

例えば、「お箸の持ち方が悪い」とか、そういったことまで学校や塾に期待する保護者もいます。

学校としては、「それは家庭で教えてほしい」というのが本音でしょう。

しかし、教員としての経験から言えることは、保護者にもさまざまな事情があるということです。

片親で夜遅くまで仕事をしなければならず、子どもと十分な時間を過ごせない家庭もあります。

そうなると、子どものコミュニケーション不足や生活習慣に影響が出てくることもあります。

もちろん、すべてを学校や塾に押し付けるのは違うと思います。

親の責任も確かにあります。しかし一方で、「すべて親の責任」とすることも、あまりに負担が大きすぎます。

特に勉強に関しては、学校の勉強を親が教えられないという現実もありますし、親子という特別な関係だからこそ、うまく伝わらないことや、子どもが話を聞き入れないことも多々あるのです。

そのような時に、親以外の大人がその子に関わり、声をかけたり叱ったりすることが重要だと感じています。

実際、Nii Schoolでも、学校に行かない生徒や親と喧嘩して家を出た生徒など、さまざまな事情を抱えた生徒がいます。

そのような状況で、「これは塾の責任ではない」と言うのは簡単ですが、だからといって何もしないというのも違うと思っています。

勉強以外のサポートも、塾が担うべき役割の一つだと考えています。

たとえば、電話をかけたり、ご飯に連れて行ったりして、子どもたちと向き合うこともあります。

これらは塾の仕事の範囲外かもしれませんが、僕自身、もっと多くの大人が子どもたちに関わるべきだと強く感じています。

日本では「他人に迷惑をかけてはいけない」という考え方が根強くありますが、私は「他人に迷惑をかけることは避けられない、だからこそ、他人からの迷惑も受け入れよう」という考え方が好きだし、生徒たちに話をしています。

Nii Schoolとしては、学校生活や日常生活の中で、勉強はその一部分であると考えています。

勉強は一側面に過ぎませんが、重要な側面でもあります。

そのバランスをしっかりと保ちながら、子どもたちに寄り添うサポートをしていきたいと強く思っています。

他の塾とは異なる存在かもしれませんが、自分が信じる教育をしっかりと形にしていきたいと思います。

それでは、また!

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