こんにちは。Nii School代表の武末です。
今日は、「学年の雰囲気がどれだけ受験に影響を与えるか」について、科学的な視点も交えながら話してみたいと思います。
雰囲気は“空気”じゃなくて、“力”になる
僕はよくスタッフや生徒に話すんですが、
「学年の雰囲気が良いと、全体の成績も伸びる」って感覚、ありますよね?
実はこれ、感覚じゃなくて、ちゃんと科学的な裏付けがあるんです。
たとえば、スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエックが提唱した**「成長マインドセット」。
これは「人は努力と工夫で能力を伸ばせる」と信じている人は、実際に成績が伸びやすいという考え方なんですが、
このマインドセットは“個人のもの”だけじゃなく、“集団内で伝染する”**ことが研究で分かっています。
つまり、「周りが頑張っている」空気があると、自分も頑張れるというわけです。
ミラーニューロンが「雰囲気」を作り出す
もうひとつ、神経科学の視点からも説明できます。
人間の脳には**「ミラーニューロン」**という神経細胞があります。
これは、他人の行動や感情をまるで自分のことのように感じ取ってしまう仕組みです。
簡単に言うと、周りが集中して勉強していたら、自分も自然と集中できる。
逆に、周りがダラけていたら、自分もなんとなく気が緩んでしまう。
これが、「雰囲気の力」です。
そして受験勉強のような長期戦では、この無意識レベルでの影響が、想像以上に大きいんです。
僕が学年づくりで意識していること
だからこそ、Nii Schoolでは学年全体の雰囲気づくりをとても大切にしています。
生徒個人の努力ももちろん大事。
でも、**「この空間にいたら、自然とやる気が出る」**って状態を作れたら、それだけで生徒の成長スピードは大きく変わってくる。
実際に、リアクションが良い学年は成績の伸びが圧倒的に早いです。
質問が活発だったり、友達同士で高め合う雰囲気がある学年は、全体の底上げが自然と起きる。
だから僕は、ただ教えるだけじゃなくて、空気をつくることに全力を注いでいます。
雰囲気は、自分たちでつくれる
もうひとつ伝えたいのは、**雰囲気は「勝手に生まれるもの」じゃなくて、「自分たちで作るもの」**だということ。
誰かが前向きな言葉を発したり、周りを応援したり、真剣に取り組む姿勢を見せたり。
そういうひとつひとつのアクションが、**“空気を変える力”**を持っています。
もし今、自分の学年やクラスがイマイチだと感じているなら、
自分から空気を変えてみるという選択肢を持ってみてほしい。
一人の行動が、雰囲気を変え、雰囲気が結果を変える。
これは、僕が何度も現場で体感してきた事実です。
最後に
受験という大きな目標に向かって進むには、環境の力を味方につけることがとても大事です。
そして、その環境は待っていても生まれません。
自分たちの行動で、つくるもの。
Nii Schoolでは、**“雰囲気が力になる空間”**をこれからも全力で育てていきます。
それではまた!