「寄り添う」と「甘やかす」の違い | 大学受験専門塾ブログ

こんにちは!

最近は忙しく、またしてもブログの更新が滞ってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

おかげさまで、Nii Schoolの生徒数が100名を超え、少しずつですが塾としての認知も高まりつつあります。本当にありがたいことです。これからも「なりたい自分になれる場所」として、最高の教育を提供できるよう努めていきます。

さて、今日は「寄り添う」と「甘やかす」の違いについてお話ししたいと思います。

寄り添う vs 甘やかす

まず、言葉の定義からです。

「寄り添う」:生徒が目標に向かう過程でそばに寄り添い、時に一緒に悩みながらも自ら考える力を促す姿勢を指します。指導者は生徒に必要なサポートをしつつ、自分自身で課題に向き合い解決する機会を与えます。

「甘やかす」:生徒が取り組むべき挑戦や課題を軽減させ、負荷を減らす行為。結果として、生徒が自ら努力し克服するプロセスを奪ってしまう場合が多いです。

一見すると「寄り添う」ことと「甘やかす」ことは似ているように見えます。しかし、そこには大きな違いがあります。指導者としての目的は生徒の成長であり、「負担の軽減=成長」とは限りません。生徒の成長にとって重要なのは、課題を乗り越える経験と、自分で考えながら前に進む力です。

寄り添いと甘やかしの違いを考える具体例

例えば、部活動が忙しくて宿題が終わらない生徒がいるとします。こういった場合、指導者はその状況を理解しつつ、最も成長につながる方法を一緒に模索していく必要があります。

寄り添う場合

受験期で時間が限られている生徒であれば、宿題の量を減らさず、丁寧に教えながら一緒に進める方法もあります。生徒が「やり遂げた」という達成感を得ることができ、少しずつ自信を築くことにつながります。このように、困難な状況でも目標に向かって必要なサポートを提供することが「寄り添う」ことです。

甘やかす場合

一方で、「忙しそうだから大変だろう」という理由だけで宿題を大幅に減らしてしまうと、それは「甘やかし」になります。挑戦を軽減させることで、生徒が得られるはずだった成長の機会を失う可能性が高くなるからです。

寄り添いの具体例

ただ、宿題を減らすこと自体が「甘やかし」になるわけではありません。例えば、部活動が非常に忙しく、学習時間が確保できず、学校生活にも支障をきたしている場合などです。そのようなときは、「まずは今の状況を整えてから少しずつペースを上げよう」と声をかけて、次のステップに進むための土台作りを行うことが大切です。「どれくらいなら無理なくできそうか」と問いかけ、一緒に取り組むことで生徒が自分のペースをつかみやすくなります。これが「寄り添う」指導です。

結果として宿題を減らすことになったとしても、「寄り添う」場合と「甘やかす」場合では、その後の生徒の成長に大きな違いが生まれます。寄り添う姿勢を通じて生徒に自立心と自信が育まれるのです。

最後に

「寄り添う」ことは、簡単なようで実はとても難しいです。しかし、Nii Schoolの指導者として、ただ学力を上げるだけでなく、生徒の人間力の向上にも寄与していきたいと思っています。「甘やかす」ことなく、共に悩み、共に進む指導を通じて、より多くの生徒が「なりたい自分」になれるようこれからも努めていきます。

関連記事