こんにちは。Nii Schoolの武末です。
今日は、高校生との面談でよく話題に上がる大事なテーマについて書いてみたいと思います。
それは『“好き”と”できる”を区別する』ということです。
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「文理選択」の場面で浮き彫りになること
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高校生と面談をしていると、大学での学部選択を考えるタイミングで、文系か理系かを決めなければならない場面に出くわします。
このときに多くの生徒が悩むのが、
「好きだけど苦手」
「得意だけど興味がない」
というジレンマです。
たとえば「歴史は好きだけど、社会の点数は低い」とか、「数学はそんなに好きじゃないけど、成績は悪くない」など。
ここでしっかりと自分の中で『好き』と『できる』を切り分けて考えられるかどうかが、とても大切なんです。
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「好き」だけで選ぶと見失うこともある
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好きなことを学ぶのは、とても素敵なことです。
でも、もしその「好き」が点数や実力としてまだ身についていないなら、受験では苦しい選択になることもあります。
好きという感情は、気持ちを前向きにしてくれる力がありますが、「合格する」「実力を伸ばす」という視点では、今の“できること”とのバランスを取る必要がある。
『好き=得意』であるとは限らない。
ここを混同してしまうと、進路選択で迷いが深くなってしまうんです。
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「できる」は立派な武器になる
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一方で、「そんなに好きじゃないけど成績がいい教科」もあるはずです。
たとえば、数学が得意な子が「別に好きじゃないし楽しくない」と言うこともあります。
でも、その“できる”は、間違いなくその子の大きな武器です。
得意なものは、やり続けていけば必ず武器になります。
そして、やっていくうちに「できるから楽しくなる」こともあります。
最初は好きじゃなかったのに、褒められて嬉しかった、うまくいって面白くなった。
そんな経験、誰しもあるんじゃないでしょうか。
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「好き」か「できる」かを選ぶ前にやるべきこと
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だからこそ、僕が生徒に伝えるのは、「まず自分の現状を正確に知ること」。
何が好きか。
何ができるか。
その両方を一度整理してみること。
そして、どちらの選択が自分の人生にとって“後悔のない選択”になるのかを考える。
好きなことに全振りしてリスクを取るのか、できることで着実に勝負するのか。
そのどちらも正解です。
でも、何が自分に合っているかを知るには、まず整理することが必要なんです。
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最後に
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「好き」と「できる」は、どちらも大切です。
でも、それは“同じもの”ではありません。
今の自分がどちらを選ぶのか。
その選択には、しっかりとした自己理解と判断が必要です。
そして、どちらを選んだとしても、その選択を正解にしていくのは自分自身の努力と姿勢次第。
迷っている人は、ぜひ一度、自分の『好き』と『できる』を見つめ直してみてください。
その先に、本当の進路が見えてくるはずです。
それではまた。