スコトーマの原理 | 希望ヶ丘大学受験専門塾ブログ

今日は、僕の教育に関する勉強ノートの一部を公開します!

こんなことを勉強して教育に当たってるんだなということが伝われば嬉しいです!

今回は「スコトーマの原理」です!


スコトーマの原理とは

スコトーマとは、心理学用語で「盲点」を意味する。元々は眼科の用語で、視覚情報が視神経によって脳に送られる際に生じる「見えない部分」を指していた。この概念が心理学に応用され、無意識に認識していない情報や、重要だと思わないために見過ごしている情報を指すようになった。

脳の情報処理とスコトーマ

脳は膨大な情報を処理する能力を持つが、その全てを意識的に扱うことは不可能。脳が効率的に働くために、必要な情報のみを選び取る機能があり、これがスコトーマの原理となる。例えば、重要でないと認識された情報は無意識に無視されるため、見えていても「見ていない」状態になる。

スコトーマの具体例

スコトーマの原理は日常の様々な場面で見られる。例えば、時計を毎日見ているにもかかわらず、実際にそのデザインや細部を思い出せないことがある。これは、時間を見ることが目的であり、デザインは重要ではないと無意識に判断されているためだ。また、赤ちゃんを授かると街中にベビーカーが目立つようになるが、それも重要性が変わったため、今まで見えていなかったものが見えるようになったというスコトーマの一例だ。

スコトーマとゴール設定

ゴールを現状の内側に設定すると、脳はそのゴールを過去の延長として扱い、新しい情報を見逃してしまう可能性が高い。これに対して、現状の外にゴールを設定すると、脳は新しい情報を重要と判断し、今まで見えていなかったものが見えるようになる。これがスコトーマの原理に基づくゴール設定の重要性だ。

クリエイティビティとスコトーマ

現状の外にゴールを設定すると、達成の方法がまだ見えていなくても、日常の中で必要な情報が突然見えてくるようになる。この「見えてくる」プロセスは、人間のクリエイティビティに密接に関わっており、ゴールを達成するために必要な発見やアイデアが生まれる。

スコトーマの注意点

スコトーマの原理は、重要だと思わない情報を無意識に排除するため、権威者の言うことばかりを聞いていると、自分にとって本当に重要な情報を見逃してしまうリスクがある。つまり、自分自身のゴールを達成するためには、自分で重要だと感じることに集中し、他人の意見に流されないことが大切だということだ。

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