あの日から12年。

今日は、東日本大震災から12年目の3月11日です。

2011年3月11日、僕は国立大学合格者発表後、母校へ挨拶へ行く途中でした。

19歳になる年の春でした。

あの日、友達とどんなサークルに入るのかいろんな話をしながら母校へ向かっていると、工事現場のおじさんたちが車のラジオにみんな耳を傾けていたのです。

何か大きなニュースでもやっているんだろうと、その時は気にもしませんでした。

母校でひとしきり先生方と話したあと、家に帰るとテレビにはまるで映画のワンシーンのような信じられない光景が映し出されていました。

高校生だった僕は、正直、事の重大さがわかっていなかったように思います。

家と車が流され、大変なことが起きているんだ、とわかってはいました。

しかし、あの日に多くの人々の幸せが壊れていくことなど考えもしなかったように思います。

あの日から、12年目の今日、僕はおかげさまで、Nii School 開塾1周年を迎えようとしています。

先日3月3日には株式会社Reviveを設立し、さらに日本を良くしていけるよう行動できています。

また、私生活では、第二子が1月に誕生し、毎日育児に翻弄されながらも、素晴らしい生徒と保護者の方に支えられ楽しくお仕事をさせていただいております。

毎年何かに挑戦してきた自分ですが、3月11日と終戦の日だけは、全てをストップし、歩みを止め、今自分が立っている場所を見つめ、後ろを振り返り、現在の自分が生きていられることに感謝するようにしています。

人間は毎日全てに感謝することなんてできないのだろうと思いますが、今日のような日は大切にしたいと思っています。

今日は昨年同様、みなさんに僕の大切にしている曲を紹介します。

Radwimpsの曲です。これはこの曲がリリースされている時から、毎年聞くようにしています。

https://youtube.com/watch?v=-0DZQaxPH5s%3Fwmode%3Dopaque

「さよならをちゃんと言える別れは 

 幸せなのかも なんて思ったよ」

僕はこの歌詞を大切にして生きていきたいと強く思っています。

これを見ている生徒のみんなは、親がうざいと思うことが何度もあると思う。

でも、必ず、親との別れは来るんだよね。

しかも、その別れがあと50年後くらいに、心の準備ができた上で訪れたら、それはとても幸せなこと。

でも、本当にいつその別れが来るかわからない。

だから、毎日じゃなくてもいいから、何かの節目には必ず感謝すること。

誕生日でも、年末年始でもなんでもいいから、感謝はちゃんと伝えておくこと。

さよならと言える別れの方が少ない気がするから。

また、これは大変恐縮ですが保護者の方々にも言えます。

僕は2度の流産を経験したからこそ、目の前にいるお子様の心臓が動いていることは、決して当たり前ではなく、素晴らしいことなんだと思っています。

僕の娘は3月25日でようやく2歳になります。

昨日、発熱のため救急車で救急外来へかかることになり、数学Ⅲの授業を急遽振り返ることになり生徒と保護者の方にご迷惑をおかけしました。

でも、そんな中でも娘の心臓が動いていることに感謝をして、ただひたすら大学病院の長い待ち時間を、発熱する娘を抱っこしながら数学の問題を考えていました。

きっとあと10年もすれば、反抗期を迎え、喧嘩もして、憎たらしく思う日が来るのだろうと思います。

でもそんな時、流産の経験を思い出し、どんなに腹が立っても生きていてくれる娘に感謝しようと固く心に誓っています。

僕は、Nii Schoolに通っている生徒全員、本当に素晴らしい子たちだと思います。

そして、そんな素晴らしく僕も自慢したくなるようなお子様を、僕には想像できない困難を乗り越えながら、育ててきてこられたことに感服いたします。

これから立ち向かっていく大学受験生活で、我が子に腹が立つことや、歯痒い気持ちになることなどたくさんあるかと思いますが、そういう時はぜひ、お子様が生まれた “あの日” を思い出し、そっと背中を押してあげてください。

その後は僕が全力でサポートします。

僕は、これからもたくさんの挑戦をし、前へ進んでいきます。

そして必ず、Nii Schoolに入ってよかったと思ってもらえる環境を作ります。

どうぞお任せください。覚悟は行動で示します。

最後に。

生徒のみんな!生きていてくれてありがとう!!!!

Nii School

代表 武末

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